病後児保育とは病気は治っているものの、まだ本来の状態に戻っておらず、普通の保育を受けるのが厳しい回復期の子どもを保護者に変わって世話をするという意味で使われています。
病後児・体調不良型保育事業とは、お子さまの病気の回復期(病後児保育)または登園前は元気だったお子さまが登園後、発熱や体調不良になった時の体調不良型の2つのタイプがあります。
お子さんが病気にかかり、急性期をすぎて「回復期」※に入った時に病後児保育室で、その子の生活リズムや体調に合わせて、 ゆったりと過ごすことで無理なく体力を戻すことができる、こどもの立場に立った保育です。
※「回復期」・・・医療機関による入院加療の必要はないが、安静の確保に配慮する必要があり、集団生活が困難な状態をいいます。
≪病後児受入基準と回復期の考え方≫
(1)風邪、消化不良(多症候性下痢)等、お子さんが日常かかる病気
(2)感染性疾患(麻疹/風疹/水痘/インフルエンザ等)でかかりつけの医師が感染の心配はないが保育園等の集団生活は難しいと判断したとき
(3)喘息等の慢性疾患
(4)熱傷等の外傷性の疾患
(5)病気回復期であること
(6)利用時体温38.0度未満
※発熱が38.0度を超え、朝からぐったりし、食事がとれない症状や、伝染性の初期(発病より3日以内)の時、利用当日症状がぶり返すなど再度受診が必要と思われる場合は、お預かりできない場合があります。
●利用年齢
生後57日〜就学前までの児童
●利用日時
月曜日から土曜日
午前8時30分から午後17時30分
※土曜日は予約のみ(祝日は休み)
●利用料金
・当園に在籍の児童 無料
・他園に在籍の児童
3時間まで利用¥600
5時間まで利用¥1000
それ以上の利用¥2000
・※給食代300円(お弁当持参可能)
・※アレルギー食対応不可
・※ミルクは持参してください。
●定員 1名
●持ち物
※持ち物には必ずご記名ください。
※お子様の月齢や年齢に沿った持ち物をご持参ください。
●利用手続について
予約制になっています。事前にお電話下さい。
電話 099-298-9810
●お預かりについて
預かりできるかは最終的に病状によって決まります。当日、お子様の状況によっては預かれない場合もあります。
なお、お預かりしている時間はいつでもほいくえんと連絡がとれるようにお願い致します。
保育中に子どもが発熱。仕事があってすぐにお迎えに行けないけれど、どうしよう...そのような時は園にて対応しますのでご安心ください。
通常と変わらず食欲、活気もあり、発熱等もなく登園してきたお子さまが保育中に発熱、下痢、嘔吐等で体調不良になりお迎えを要請したが、保護者の勤務の都合上すぐに対応することが困難な場合、お子さまの症状に対応し、保育、看護するものです。
≪利用方法≫
(1)対象:在園児
(2)利用:体調不良児対応型保育の利用希望を出しているお子さま
(3)利用日:月曜日〜土曜日 ※土曜日は要予約(祝日は休み) (日曜日・祝日・年末年始は除く)
利用時間:8時30分〜17時30分
(4)対象となる症状
感冒、感冒様症候群(発熱、咳嗽、喘鳴、下痢、嘔吐等)
※前日、発熱等で欠席、早退した場合、当日の朝の検温時高めの場合、薬を服用している場合、感染症が疑われる場合は対象外となります。
(5)その他:看護師が体調不良時の保育に専念します。
※体調が悪化した場合は保護者様に連絡を入れます。
※症状がひどいと判断した場合は、お迎えをお願いすることがあります。
利用料金:無料
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例)昨日37.5度の発熱があり、今朝37.9度の発熱がある。 | 答)この場合は回復期とは言えず体調が悪化していると考えられるため、お預かりできません。 |
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例)昨日38.7度の発熱があり、解熱剤を使用し、今朝37.0度になった。 | 答)この場合は解熱剤で下げているため回復したとは考えられないため、お預かりできません。 |
例)昨日から、食事・水分が十分取れず、ぐったりしている | 答)急変する可能性があるので、お預かりできません。 |
熱があっても元気なお子様もいらっしゃるように、発熱の症状はさまざまです。お預りが可能な場合もございますので一度お電話にてお問合せ下さい
⚫︎保育園は多くのお子さんの集団生活の場ですから、お子さんが病気の時はお預かりできません。 前夜熱があったり、ご家庭でケガをしたなど健康上変わったことがあれば登園時に必ずお知らせください。 (発熱38°C以上・嘔吐・下痢・機嫌が悪い・元気が無く顔色が悪い・通院した等)
⚫︎病気やケガの後に登園されるときは医師に「保育園に通っている」ことを話し登園しても良いかどうかをお確かめください。
⚫︎つめは長いと不潔になります。また、友達を傷つけるので週1〜2回切ってください。
⚫︎持病のあるお子さんは必ずお知らせください。(アレルギー・けいれん・ぜんそく・心臓病等)
⚫︎保育中に体調が悪くなったときは、早めにお知らせいたします。全身症状をみて熱が高く無くてもご連絡する場合がありますので予めご了承ください。
⚫︎集団生活の場では、病気をもらったり、うつしたりが頻繁におこります。病気にかからないように、またかかっても重症化しないために、 できるだけ予防接種を受けて頂きたいと考えます。
⚫︎予防接種後の経過観察はきわめて重要です。お子さんの全身状態に変化がないかよく観察する必要があります。 接種当日は、いつも通りの生活、入浴もできますが、激しい運動は避け、接種部位をこすったりしないようにしましょう。
⚫︎保育中のケガ等で医師の判断が必要とみられた場合には、保護者へ連絡をした後、園が責任をもってお子さんの診察・治療にあたります。 (受診する病院についてはその都度保護者と相談します。)
⚫︎万が一に備えて、保育園では園児用の団体傷害保険に加入しています。保育中の事故により受診した場合、ケガの状況に応じて適応されます。
⚫︎保育園で感染症が発生した場合は、速やかに保護者に連絡し、そのお子さんの安静と他のお子さんへの感染予防に努めます。
⚫︎感染したお子さんは、学校保険法に準ずる登園基準を守り、完全に回復するまで休養し、医師の許可を得て登園するようにしてください。「治癒証明書」(園指定)が必要です。
※医療機関によっては、有料となる場合があります。
★主治医の判断を受けてから登園してください。
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病名 | 潜伏期間 | 感染可能期間 | 主な症状 | 登園基準 |
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インフルエンザ | 1~2日 | 感染後約10日 | 発熱、全身倦怠、筋肉痛、鼻カタル、咳、喉頭痛 | 解熱した後2日を経過し元気が良いとき |
百日咳 | 6~15日 | 感染後約3週間 | 発作性の長期咳、持続 | 特徴の咳が消失したとき |
はしか(麻疹) | 10~12日 | 発疹出現の前後4~5日 | 上気道のカタル、発熱、粘膜疹コプリック班 | 発疹に伴う熱が下がった後、3日を経過し元気が良いとき |
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎) | 14~24日 | 明らかな症状を示す7日前からその後9日続く | 発熱、耳下腺、舌下腺、顎下腺の腫脹及び圧痛 | 耳下腺の腫れが消失したとき |
三日はしか(風疹) | 14~21日 | 発疹出現の前後7日間 | 種々の発疹、軽熱、リンパ腺腫大 | 発疹が消失したとき |
水ぼうそう(水痘) | 11~20日 | 水痘発現前2~後6日 | 軽熱、被覆部に発疹、斑点丘疹状→水疱→頸粒状痂皮 | すべての発疹が痂皮(かさぶた)になったとき |
プール熱(咽頭結膜熱) | 5~6日 | 潜伏期後半~発症後約5日間 | 発熱、全身症状、咽頭炎と結膜炎の合併症 | 解熱し、主要症状がなくなった後、2日を経過してから |
流行性角結膜炎(はやり目) | 1週間以上 | 発病後約2週間 | 軽熱、頭痛、全身倦怠、結膜の炎症、眼瞼浮腫、目やに | 治癒するまで |
急性出血性結膜炎(アポロ病) | 1~2日 | 発病後約4日 | 流涙、結膜充血、眼瞼浮腫、滲出液 | 治癒するまで |
ヘルパンギーナ | 2~7日 | ― | 高熱、咽頭痛、咽頭に水疱 | 解熱し、食事も十分できて元気になったとき |
手足口病 | 2~7日 | 水疱消滅まで | 感冒様症状、手足口に赤斑→水疱 | 元気が良ければ登園可能 |
りんご病(伝染性紅斑) | 17~18日 | 14〜20日 | 顔面赤班とくに頬部の赤斑性発疹 | 感染力はないので、元気が良ければ登園可能 |
浴連菌感染症 | 2~4日 | 潜伏期後半~発症後約7日間 | 発熱、咽頭痛、扁桃腺炎、苺舌、頸部リンパ節炎、全身に発疹 | 有効治療を始めてから、2~3日たって |
嘔吐下痢症 | 不定期 | 不定期 | 発熱、下痢、嘔吐 | 主な症状がほとんど消失し、主治医、医師が登園して差し支えないと認めたとき |
感染性胃腸炎 | 1〜3日 | - | 発熱、腹痛、下痢 | 主な症状がほとんど消失し、主治医、医師が登園して差し支えないと認めたとき |
マイコプラズマ肺炎(うつる肺炎) | 10〜24日 | - | 咳、発熱、呼吸困難(重症の場合) | 症状が改善し、元気が良ければ登園可能 |
突発性発疹 | 約10日 | - | 高熱、3日後に全身に発疹 | 主な症状がほとんど消失し、主治医、医師が登園して差し支えないと認めたとき |
ペルペス性歯肉口内炎(単純ペルペス感染症) | 2日〜2週間 | - | 口内炎症 | 症状が改善し、元気が良ければ登園可能 |
とびひ(伝染性膿瘋疹•皮虞化農症) | 2〜10日 | 水疱消滅まで | 主として豆つぶ大の水疱、自覚症状あまりなし | 他人への感染のおそれがないと医師が認めたとき |
水いぼ(伝染性軟属歷) | 14〜50日 | - | 球状のいぼ | 他人への感染のおそれがないと医師が認めたとき |
新型コロナ感染症 | 2〜7日 | 発症前から発症後5~10日間 | 発熱、全身倦怠、関節痛、咽頭痛、下痢、嗅覚・味覚異常 | 発定した後5日を経過し、かつ症状が軽快した後1日を経過すること。(無症状の感染者の場合は、検体採取日を0日として5日を経過すること) |